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鈴木家の嘘 [本]

野尻克己著

内容紹介:三年間引きこもっていた鈴木家の長男・浩一が突然この世を去った。母の悠子はショックのあまり意識を失ってしまう。浩一の四十九日の日、父の幸男と娘の富美は、意識を失ったままの悠子の今後について話し合っていた。そんな中、悠子が病室で意識を取り戻す。しかし、悠子は浩一の死を覚えていなかった……。各種映画賞に輝いた傑作を監督自らが小説化。突然自死した長男と向き合う家族の姿をユーモアたっぷりに描く

野尻克己(のじりかつみ 1974-) 日本の映画監督、脚本家。埼玉県出身。埼玉県立豊岡高等学校、東京工芸大学芸術学部映像学科卒業。長く映画・テレビドラマ業界において助監督業を務めていたが、2018年に松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクトの第6弾の監督・脚本に抜擢され、映画「鈴木家の嘘」で映画監督デビューを果たした。同作で第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞、第40回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞受賞、新藤兼人賞金賞、第73回毎日映画コンクール脚本賞、おおさかシネマフェスティバル2019新人監督賞、第33回高崎映画祭新進監督グランプリを受賞。第18回ニューヨーク・アジアン映画祭にてUncaged Award for Best Feature Film(最高賞)を受賞。2019年、テレビドラマ「きのう何食べた?」を監督

7月の末ごろ、読売新聞日曜版をみて、図書館を予約を入れた中の一冊。家族が自死してしまう。残された家族、母、父、妹は各自各様に自らの責任や罪を考えずにはいられない。あの時、冷たくしたから。心ない発言をしてしまったから。寄り添いかたがまちがっていたから。死んだ人の存在は重く、遺族にとって苦しい時間が続く。自死遺族の心理は、実際そうならないかぎり、わかってあげることは難しい。テレビのワイドショーや週刊誌から流れてくる情報をそのまま鵜呑みにすることだけは絶対にしてはいけない、と自戒しました。ソープランドのイヴちゃんが気になります。家族はイヴちゃんに会うことができるか。イヴちゃんは浩一を覚えているか。そもそもイヴちゃんと浩一の繋がりはどこで発生したのか。浩一の部屋の天袋にいるコウモリはなんなんだろう。浩一はコウモリの生態を研究するためにコウモリを天袋に住まわせていたのかな。

映画も観てみよう。
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