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グリーンブック [映画]

Green Book (2018 米)

2019年、第91回アカデミー賞「作品賞」と「脚本賞」受賞です。「助演男優賞」にマハーシャラ・アリ。主演はヴィゴ・モーテンセン。「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役でした。アラゴルンの彼はかっこ良かったー。のに、、、今回はお腹周りがでっぷりとしたイタリア系アメリカ人役。大食いのトニー・リップ役だからね。当初は黒人を蔑視していたし、乱暴者で、その場その場で適当な嘘をついては世の中を渡り歩いてきた男。妻と子供達への愛は深い。一見チャラいが実は人間力が相当ある。そんな彼が黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーの演奏旅行の運転手兼用心棒としてアメリカをまわる。後半はアメリカ南部へ。1960年代の実話。「ドライビング・ミス・デイジー」を思い出します。

ニューヨークの外のアメリカを旅するのは初めてらしいトニー・リップのセリフ「アメリカの自然はきれいだな」。ケンタッキー州に入って「ケンタッキーフライドチキン」を見つけて大喜び、バケツいっぱいのチキンを買い込み、運転しながらムシャムシャ。モーテルのベッドで特大ピザを半分に折りそのまま端からパクリ。

異例となった司会者なし、で始まったアカデミー賞授賞式でしたが、司会者がいなくてもちゃんと面白い。人種差別、移民問題、複雑なジェンダーなどが底に流れている感がありました。「グリーンブック」も黒人差別がテーマだと思いますが、ちょっと、、、なにかちがう、、、人と人が近くよく知り合えば、イタリア系アメリカ人と黒人ピアニストだって友達になれる時はなる(パキッ)、という人間の本来の素直さが描かれていたと思います。ニュースや映画で黒人差別のきつくて酷い話は今までもたくさん見ました。「グリーンブック」でも白人警察官の横暴な行動の描写がありました。でも全編にわたってどことなくのんびり、フンワリです。トニー・リップとドクター・シャーリーの友情がトニーのイタリア人仲間たちにも広がっていく最後のクリスマスの場面が良いです。

グリーンブック:1936年から1966年までヴィクター・H・グリーンにより毎年出版された黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブック。ジム・クロウ法の適用が郡や州によって異なる南部で特に重宝された
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